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SIRより前立腺動脈塞栓術(PAE)に関する新たなPractice Guidanceが発表されました

このたび、米国インターベンショナルラジオロジー学会(Society of Interventional Radiology: SIR)より、前立腺肥大症に対する前立腺動脈塞栓術(Prostatic Artery Embolization: PAE)に関する新たなPractice Guidance Documentが発表されました。

(https://www.jvir.org/article/S1051-0443(26)00782-7/abstract)

Practice Guidance Documentとは、専門学会が最新の医学的エビデンスと専門家の合意に基づいて作成する、実際の診療における考え方や推奨をまとめた文書です。今回のSIRの文書では、PAEの適応、患者選択、術前評価、治療手技、治療後のフォローアップ、安全性、長期成績などについて、現在の知見に基づいた実践的な指針が示されています。

PAEは、前立腺肥大症による排尿症状に対する低侵襲治療であり、近年、治療成績に関するエビデンスが蓄積されています。SIRの文書では、PAEにより国際前立腺症状スコア(IPSS)が約9〜21点改善し、最大尿流率(Qmax)も約5-7 mL/s改善することが示されています。また、治療後には前立腺体積やPSAが20-40%程度低下することが報告されており、前立腺の縮小と排尿症状の改善が期待されます。

尿閉を伴う患者さんにおいても、適切に患者選択を行えば、約80-90%でカテーテルから離脱できる可能性があるとされています。さらに、PAEは経尿道的前立腺切除術(TURP)と比較して、尿流改善の程度はやや穏やかな一方で、低侵襲で回復が早く、射精障害などの性機能への影響が少ない点が特徴とされています。

一方で、PAEはすべての患者さんに永続的な効果を保証する治療ではありません。長期的には症状の再燃により、再治療や手術などの追加治療が必要となる場合があります。5年時点で約20-25%の患者さんに追加治療が必要となる可能性が示されています。そのため、治療前には期待できる効果と限界を十分に理解し、泌尿器科と連携しながら適切な治療選択を行うことが重要です。

Vヘルスコネクトでは、前立腺肥大症に対する低侵襲治療の選択肢としてPAEに関する情報提供を行い、患者さん一人ひとりの症状、前立腺の大きさ、生活背景、ご希望に応じた治療選択をサポートしてまいります。

この記事の監修医師 : 市橋 成夫 SHIGEO ICHIHASHI

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